■産地の特徴など■
セラード地域の中心地からクルマで30分ほど山道を登っていくと、突然カルデラ湖が現れます。4000年前に火山によって生まれたカルデラ湖に注ぐ水は近隣の豊富な湧き水により乾期にも水が絶えることがありません。半径20キロの外輪山にはアルメイダファミリーのコーヒー農園が続き、水洗処理(コーヒーの精製)の水もこの湖からくみあげられたミネラル豊富な水が使用されています。セラード高原の最高地であり、昼夜の気温差が大きく、湖面からの湿気と豊かな火山灰土壌に恵まれた、コーヒー栽培の理想郷ともいえます。多くの野生動物たちが生息する貴重な地域となっています。現在はこの地に一目惚れしたアルメイダ家とホバウド家がパラナ州から移り住み、コーヒー栽培を営んでいます。
■イアーラ伝説■
ブラジルに古くから伝わる民話で、緑色の長い髪と緑色の眼を持つ人魚をイアーラと呼んでいます。絶世の美女といわれ、イアーラを見たものはたちまち彼女に魅了されてしまいます。きれいな川や湖の底にくらすイアーラはそこに住む生き物たちと水の守り神として、古くからインディオたちに語り継がれてきました。「水の母」とも呼ばれています。
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