■産地の特徴など■
キブ湖をはさんだルワンダの対岸、コンゴの農民がつくるコーヒーです。
コンゴ民主共和国（旧国名＝ザイール）は世界でも12位という広大な面積を持つ国家で、ルワンダの90倍もあります。現在も内戦状態が続いており、経済は崩壊状態。国家が再興していけば有数のコーヒー生産国になるでしょう。
今回販売するコーヒー豆は、ルワンダとの国境近く、キブ湖周辺に住む農民からの集買です。当店で販売するコーヒー豆のなかではやや欠点豆混入率が高いのですが、当店で入念なハンドピックを施しています。生産者側でできないことは買い手（焙煎業者）がやればよいのです。カフェゼロサングレードになっていると思います。

■焙煎と味わいの特徴■
「豊富な甘味とコク」「複雑なフレーバーをたのしむ」
甘味が強いコーヒーです。またシンプルな香味ではありません。スパイシーさもあり、バニラのようなフレーバーも見え隠れします。テストロースト段階では「ウガンダ」に近いイメージもあったのですが違いました。うまみをたくさん持っているのですが、ウガンダのように穏やかなうまみとは言えません。
ワイルドなアフリカンタイプのコーヒーといえましょう。ケニア・タンザニアなどに代表されるアフリカの高品質豆は「洗練」されたヨーロピアンタイプのコーヒーにうってつけですね。比較するとこのコンゴは「野趣」あふれるコーヒーです。アフリカの大地が目の前に広がってくるようです。ある意味、アフリカコーヒーのイメージに近いように思います。もちろん焙煎で飲みやすく仕上げています。何よりうまみたっぷりのおいしいコーヒーですので多くのお客様に味わっていただければと思います。（２００９．１２．２９）